10,12,11
診断書
住所:■■区■準居住地域■■番地■■-■■
氏名:エラート・フェルスター 様
生年月日:199■年 不明 推定15歳
記入日:2010年12月11日
病名:解離性幻聴、健忘、それに伴う素行障害、不眠症
診断内容:
上記病名にて、2010年12月11日に当院へ来院。通院、休養が必要であることを認める。
2010年12月11日
■■区■■特許移住地域■■番地■■-■■
■■■■総合病院 精神科
医師 ■■■■
診療記録
2010年12月11日 15:00
担当: 精神科 主任 ■■■■
所見:
クライアントは、保護者と思われる事務所上司と共に来院。
素行症に気がついたのは、クライアントとクライアントの被害にあったと思われる青年(Aとする)の教育係である、事務所職員。本日の就業準備のさい、身だしなみを直そうと青年Aに接触を試みた際、青年Aの反応に脅えがあることを確認。同僚に相談。数人の職員で確認し、隔離した際のクライアントの動揺と、青年Aのイネーブリングが見られたため受診。
クライアントは医療措置や入院、その他複数の事象に対し非常に懐疑的であり、また、男性医師を酷く拒絶している様子が垣間見られた。
生育歴:
親族不明。苗字から戸籍を調査するも存在せず。抹消されていると思われる。
事務所での保護が行われたのが推定四歳程度とのこと。そのころは「いまよりひどかった」と同伴者が語ることから、クライアントに愛着障害があることが推定される。
■準居住地域は通称「裏路地」と呼ばれる通り、このようなケースは著しく見られる。
その後は、事務所職員と「里親」の関係を組み多少改善したと思われるが、以下の問題は解決の兆しが見られていないと推定される。
・男性及び年長者に対する過度の不安症
・解離状態
・反応性愛着障害
・拒食
・過覚醒
治療方針:
処置入院が好ましいが、クライアントの不信感が強いため通院とする。
過覚醒に対しては睡眠薬としてサイレース■mgを処方する。
拒食対策としての栄養剤を処方。出来る限りの食事指導と、休養を心がけるように指導。なお、被害を受けた青年Aには対処済みとのことだが、念のため別日に別件として対応することとする。
備考:
「裏路地」のケースとしては当院■■ケース目。やはり環境の劣悪さが伺える。
資金は十二分にあるようだったが、クライアントの人権保護のため「巣」には送らない方針。